ロジカルシンキング
ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution)
- 作者: 照屋華子,岡田恵子
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2001/04/01
- メディア: 単行本
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※何度も読んでいるが、最近相手に伝える重要性を感じることが多いので再度読んで、まとめてみた。
ハイライトした部分は以下の通り。
大事なことは「あなた」が言いたいことではない。「あなた」が大切だと思っていることでもない。それが、相手にとって伝えられることが期待されている「メッセージ」になっているかどうかなのだ。
メッセージとは、次の3つの要件を満たしているものだ。まず、そのコミュニケーションにおいて答えるべき課題が明快であること。第2に、その課題やテーマに対して必要な要素を満たした答えがあること。そして第3に、そのコミュニケーションの後に、相手にどのように反応してもらいたいか、つまり相手に期待する反応が明らかであることだ。
根拠が伝わらない落とし穴
→「それは事実ですか?それともあなたの判断、仮説ですか?」と思わせた途端に、信憑性は半減する。
重複・漏れ・ズレを防ぐのための方法には、MECE(Mutually Exclusive Collectively Exhaustive)がある。
MECEとは、物事を考える時に、漏れもダブりもない部分集合であることを確認する方法である。
話の飛びをなくすためには、So What?/Why So?があり、それらは2種類に分類することができる。
観察のSo What?/Why So?、洞察のSo What?/Why So?である。
前者は、事実を観察して、その観察の結果を受けてにも正しく理解してもらえるように明示すること。観察のSo What?は、提示された事実から要約する作業であり、観察のWhy So?は要約された結果に関して、なぜそう言えるのかを示すものとなる。
後者は、ある事実や情報から、種類の違う情報を引き出すための作業であり、たとえば、情報からアクションを引き出すことは洞察のSo What?ということができる。
論理とは、結論と根拠、もしくは結論とその方法という複数の要素が、結論を頂点に、縦方向にはSo What?/Why So?の関係で階層をなし、また横方向にはMECEに関係付けられたものである。
論理のパターンには2パターンしか存在しない。
まずは並列型で、論理の基本構造と同じで、結論を頂点として、同様なレベルの切り口がMECEに並んでいるものである。
もう一つは、解説型である。①相手と共有しておくべき事実、②事実を判断する基準となる判断基準、③事実を判断基準で評価した判断内容、により、結論が導かれるものである。