すんちゃんの思考の部屋

理系大学院卒、コンサルタントの日々を徒然になるままに書き留めました。

ロジカルシンキング

 

ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution)

ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution)

 

※何度も読んでいるが、最近相手に伝える重要性を感じることが多いので再度読んで、まとめてみた。

 

ハイライトした部分は以下の通り。

 

大事なことは「あなた」が言いたいことではない。「あなた」が大切だと思っていることでもない。それが、相手にとって伝えられることが期待されている「メッセージ」になっているかどうかなのだ。
メッセージとは、次の3つの要件を満たしているものだ。まず、そのコミュニケーションにおいて答えるべき課題が明快であること。第2に、その課題やテーマに対して必要な要素を満たした答えがあること。そして第3に、そのコミュニケーションの後に、相手にどのように反応してもらいたいか、つまり相手に期待する反応が明らかであることだ。

 

根拠が伝わらない落とし穴
→「それは事実ですか?それともあなたの判断、仮説ですか?」と思わせた途端に、信憑性は半減する。

 

重複・漏れ・ズレを防ぐのための方法には、MECE(Mutually Exclusive Collectively Exhaustive)がある。
MECEとは、物事を考える時に、漏れもダブりもない部分集合であることを確認する方法である。

 

話の飛びをなくすためには、So What?/Why So?があり、それらは2種類に分類することができる。
観察のSo What?/Why So?、洞察のSo What?/Why So?である。
前者は、事実を観察して、その観察の結果を受けてにも正しく理解してもらえるように明示すること。観察のSo What?は、提示された事実から要約する作業であり、観察のWhy So?は要約された結果に関して、なぜそう言えるのかを示すものとなる。
後者は、ある事実や情報から、種類の違う情報を引き出すための作業であり、たとえば、情報からアクションを引き出すことは洞察のSo What?ということができる。

 

論理とは、結論と根拠、もしくは結論とその方法という複数の要素が、結論を頂点に、縦方向にはSo What?/Why So?の関係で階層をなし、また横方向にはMECEに関係付けられたものである。

 

論理のパターンには2パターンしか存在しない。
まずは並列型で、論理の基本構造と同じで、結論を頂点として、同様なレベルの切り口がMECEに並んでいるものである。
もう一つは、解説型である。①相手と共有しておくべき事実、②事実を判断する基準となる判断基準、③事実を判断基準で評価した判断内容、により、結論が導かれるものである。

夜と霧

 

夜と霧 新版

夜と霧 新版

 

 

「人間は何事にもなれる存在である (ドストエフスキー)」
→この世の地獄とも言えるようなだんだんと強制収容所生活にも慣れてきてしまう。

 

強制収容所に入れられた人間が集団の中に「消え」ようとするのは、周囲の雰囲気に影響されるからだけではなく、さまざまな状況で保身を計ろうとするからだ。
→社会やコミュニティでも同じ。流れに従った方が良い場合とそうでない場合にがあることを認識する。

 

「私が恐れるのはただひとつ、わたしがわたしの苦悩に値しない人間になることだ (ドストエフスキー)」

 

おびただしい被収容者のように無気力にその日をやり過ごしたか、あるいは、ごく少数の人びとのように内面的な勝利を勝ち得たのか

 

「苦悩という情動は、それについて明晰判明に表象したとたん、苦悩であることをやめる (「エチカ」スピノザ)」
→コンサルが価値ある所以はここにあると考えられる。
 すなわち、明晰に判明させて、苦悩でなくすことにコンサルとしての価値がある。

 

「なぜ生きるかを知っている者は、どのように行くることにも耐える(ニーチェ)」
→Why > Howである理由はまさにこの格言からもいうことができるのではないだろうか。
 目的ドリブンで行動することが肝要である。

 

ビットコインのすべてがわかる本

 

ビットコインのすべてがわかる本

ビットコインのすべてがわかる本

 

 

ビットコインは「電子決済システム」

ビットコインは以下の2箇所から購入可能
・取引所
・販売所

ブロックチェーンは「分散型取引台帳」
ブロックチェーンの技術があるので、ビットコインの仕組みを構築することができる

マイニングとは、取引が正しいことを判断するために、ブロックを作成、およびブロックを検証する仕組みのこと

ビットコインはディジタルゴールドとも呼ばれる

アルトコインとは、ビットコイン以外の仮想通貨のことを指す

ビットコインにしかない特徴として、中央管理者が不在であることがあげられる
→銀行口座を持てない人がいるので、そのような対象に対してのメリットが大きい
 

☆仮説
ブロックチェーンに対するセキュリティ対策にはどんなものがあるのか?
→但し、ビットコイン自体には高いセキュリティが実装されているので、ID・パスワード管理をどうしていくかにたどり着くのではないか?

・アルトコインを作成するにはどうしたらよいか?

・アルトコインで価値が上昇しそうなもの
1. イーサリアム
 理由)時価総額ビットコインに続き、第二位である通貨であり、アプリケーション作成のプラットフォームとして利用されるので、
    さらに利用されていることが予想されるため。
2. リップル
 理由)電子決済システムに特化したプラットフォームを持ち、XRPは決済時間が約4秒(ビットコインは約10分)と非常に高速であり、
    仮想通貨の目的 (電子決済システム)を考える一番ブレていないものだと考えられるから。
    また、2017年から約17倍の上昇率という点も押しているポイント。

仕事に追われない仕事術

【勝手に5段階評価】
★★★★★
 
【本書籍を読んだ目的】
マニャーナの法則の本質を知り、仕事に生かすため。
 
【SUMMARY】
仕事はマニャーナの法則を用いて、対応していくことで仕事に追われない仕事術を身に付けることができる。
 
【INPUT】
▼マニャーナの法則
 1. 新しく発生した仕事は「明日やる」を基本にする
 2. クローズドリストを使う
→マニャーナの法則により、緊急度を再定義し、仕事量を制限できるため、仕事に追われないようにすることができる。
 なお、一般的なTo Do リストはオープンリストであり、仕事が加わるスピードの方が早いため、リストは拡大する傾向がある。
 そのため、必ずすることのクローズドリスト(通称、Will Do リスト)を作成し、それについては毎日完了にコミットする方が効率的に仕事をさばいていける。
 
【感想】
「仕事に追われてばかりなんですよ」と会社の先輩に話したところ、オススメされたことがきっかけで本書籍を読んだが、目から鱗だった。
例えば、仕事が終わらない理由がTo Doリスト(オープンリスト)で優先順位をつけて対応している以上、限界があり、どうしても仕事を先送りしてしまうからだという部分を読んだ時には、まさに自分だということを痛感した。また、すぐにやる姿勢も仕事に追われることを加速する触媒であることも納得がいった。
今まで活用してきたGet Tings Doneのシステムと組み合わせて、より効果的に仕事を進めていけるようにしてきたい。

Self-Review

プライベートで嬉しいことも悲しいことも経験し、仕事で責任あるポジションでPJをドライブできていたり、最近めまぐるしい。

珍しく時間もできたので、久々に内省するために備忘で自分自信について整理しようと思って、以下を記載。

 

◆自分が好きなもの

1. 抽象的な概念について思考すること

2. データ分析すること

3. お金の生み出すプロセス

4. コミュニケーション

5. 計画を立てること

 

◆自分が嫌いなこと

1. 非効率的・非生産的な時間や作業

2. 人からあれこれ干渉されること、指図されること

3. 楽しくないこと...

 

ITコンサルって仕事は結局、自分に向いているのだろうか??

どういった目的で人生を生きているのだろうか? 

価値を出せているのか?ワクワクドキドキしているか

 

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July 17, 2017 Zushi-Beach

 

問題解決プロフェッショナル

 
【勝手に5段階評価】
★★★★★
 
【本書籍を読んだ目的】
行き詰まった問題解決を前進させるためのヒントを得るため。
 
【SUMMARY】
問題解決の基本的な流れを理解することができる一冊であり、新人コンサルタント時代から何度も読み直している読み直している問題解決のバイブル
【INPUT】
(ⅰ:自分の考えと同じ、すでに知っていたこと、ⅱ:自分の考えや違和感を感じたところ、知らなかったところ、ⅲ:新たな発見、インプット)
▼ソリューション・システム ー(ⅲ)
・以下のフローで問題解決を実施していくことで、的を得た解決策を提示できるようになる。
1. 課題設定
 1.1 主題課題の設定
  現象を問題として認識していなければ、課題は設定されないので、市場や競合と比較することで主題を設定する。その際には、「〜か?」と疑問系で設定をする。
 1.2 個別課題の設定
  MECEやロジックツリーを駆使して、独自のフレームワークを作成して考えることが肝要である。
2. 解決策の仮説立案
 2.1 個別解決策についての結論を出す
  個別解決策は、それぞれについてYES/NOで判断が下せるレベルでの記載とする。YESの場合にはどうすれでできるのか具体的な方法を考え、NOの場合にはなぜできないのかを考える。
 2.2 総合解決策についての結論を出す
  全ての個別解決策を考慮した上で、リソース(ヒト、モノ、カネ、情報)を配分できるかどうかが考えていく必要がある。
3. 解決策の検証・評価
 3.1 個別解決策の検証
  ファクトベースでチェックすることがマストである。ただし、ビジネス上は右にいくか左にいくかの舵を切ることができれば、問題ない。
 3.2 総合解決策の検証
  個別解決策をハード面(期待成果、投入資源、リスク、展開スピード)とソフト面(企業スタイルとのマッチ具合、トップレベルのコミットメント、現場レベルでの責任感の継続)の両面から評価し、最適なものを選択する。
 
【感想】
問題解決というと、仮説を立ててそれを検証することを繰り返すのものであることは周知の事実であるが、その際の思考の進め方については巷の問題解決書では記載していない。(コンサルタントの付加価値として、敢えて隠しているのかもしれないけれども)
しかしながら、本書ではソリューション・システムとして紹介しており、思考の流れを詳細に追うことができ、実際のビジネスでの問題解決に役立てることができる。
 
新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術

新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術

 

 

【Work】50点の完成度でも早く出し、フィードバックをもらう(入社一年目の教科書」

ライフネット生命の岩瀬さんが書かれた「入社1年目の教科書」を今更ながら、読んでみました。※先日の始動でお話を聞けたことが読むきっかけになりました。

 

以下の3点が冒頭に書いてあり、当たり前のことを当たり前にやることが仕事では重要だということを再認識しました。

(1) 頼まれた仕事は必ずやりきる
(2) 50点の完成度でも早く出し、フィードバックをもらう
(3) つまらない単調な仕事にも自ら付加価値をつける

 

新入社員には、特に(2) が難しいです。なぜならば、学生生活では試験があって答えはほとんど絞られており、完璧(100点)に近い方が優秀だと幼いことから刷り込まれてきたからです。それにもかかわらず、いきなり50点でいいから提出しろなんてなかなか行動様式や思考の癖を変えることは難しいからという点がそう考える根拠です。

実際に、私も100点出すにはどうしたら良いのか仕事中に考えたことがありました。しかし、それではいくら残業しても、休日出勤しても時間が足りないことを1年目に痛感しました。

時間内に終わらせるために、活用できるものを全て活用して、50点のレベル感でも良いからアウトプットすることがまず重要な点です。それを上司に見せると、「だから、何が言いたいの?」「ロジカルじゃない」「なぜ?」など多くのコメントをいただけるので、それを元にしてブラシュアップした方が格段に短時間にクオリティの高いアウトプットができます。

上司に何も言わせない資料など上司がレビューを適当にやっていない限りほぼ不可能なので、最初はこんなレベルで大丈夫なのかと思うこともあるかもしれませんが、とにかくアウトプットしてレビューしてもらうサイクルを回していくことが仕事では大切です。(2年経ってやっと気付けてきてるかもしれないですが)

 

入社1年目の教科書

入社1年目の教科書