すんちゃんの思考の部屋

理系大学院卒、コンサルタントの日々を徒然になるままに書き留めました。

データ分析の力 因果関係に迫る思考法

 

データ分析の力 因果関係に迫る思考法 (光文社新書)

データ分析の力 因果関係に迫る思考法 (光文社新書)

 

 

◾Fact
・特になし
 
◾Insight
・因果関係は介入効果で定義可能
→ある一つのパラメータを変えた時に介入効果が変わる時には、因果関係があると言える
 
・ランダム化比較試験(Randomized Controlled Trial)
→グループをランダムに分け、比較グループ(コントロール)と介入グループの結果を比較することで、
 現実世界においても因果関係を導くことができる
 
・回帰不連続設計法(Regression Discontinuity Design)
→不連続や境界線付近に注目して、データを比較することであたかもRCTを実施したような結果が得られる実験方法
 
・グラフを対数軸すると、パーセンテージと近似することができる
 
・集積分
→政策による課税など段階的に境界線があるものなどはそのデータを一定の期間文を分析することでRCTを擬似的に再現することができる
 
・パネル・データ分析
→複数期間のデータをもとに、介入があったと言える状況とそうでない状況を作り出して、分析する方法。RCTが実施できない場合に効果的な方法
 
◾Next Action
・グラフを見たら、分析の方法を確認してみる。正しく、因果関係が論じられているのか?

カスタマーサクセス

 

カスタマーサクセス――サブスクリプション時代に求められる「顧客の成功」10の原則

カスタマーサクセス――サブスクリプション時代に求められる「顧客の成功」10の原則

 

 

◾Fact
・カスタマーサクセスとは、ロイヤリティを獲得することであり、以下の2つにカテゴライズされる。
 - 感情ロイヤリティ(そのブランドや商品が好きだから購入する感情の側面によるもの)
 - 行動ロイヤリティ(そうすべきと考えて行動する側面によるもの)
 
SaaS→サブクリプション→カスタマーサクセスと移行したことで、
 従来のベンダー>顧客のパワーバランスが崩れてしまっている。
 
・ガードナー社のハイプサイクル(技術への期待と普及の過程を示す図)のうち、幻滅期と呼ばれる、
 初期の過度な期待の後に発生する顧客が感じる価値が落ち込んでしまうシチュエーション
 
◾Insight
SaaSのビジネスモデルに追いつけていない業界に対して、ビジネスを実施することができれば優位性を獲得できるのではないだろうか?
 
・顧客が期待しているのは大成功である
→そのために実施すべき事項は、大きく3つある。
 (1)顧客が成功を図る単位はなんであるのか?(売上額、契約数、、、)、
 (2)顧客の価値を達成しているのか?、
 (3)その過程でどんなカスタマーエクスペリアンスを得ているのか?、を常に推しはかりつつ目標設定をすべし。
 
・カスタマーサクセスのフレームワーク(P.210 図 10.5)
 

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・未来はどうなっていくのか?
→カスタマーサクセスの重要性がアップする
 経営陣を対象としたコンサルティングファームにおいてカスタマーサクセスに関するメニューが実施されるようになる
 
◾Next Action
・感情ロイヤリティを獲得するために実際にすべき事項はなんであるかを考え、実行する
 →相手の期待しているものよりもベターなものを。

神速仕事術40 たった1つの行動で「3つの成果」を上げる

 

◾Fact

・特になし
 
◾Insight
・販売力=行動力×技術×基盤
→コンサル力=問い力×示唆力×行動力とも考えることができるので、やはり行動力は大切なのではないか。
 
・頑張るではなく、追い風を作る
→追い風は相手の欲求を叶えることであり、相手が抱える不(不安、不便、不満)のマニアとなり、
 それを解消することにより創造できる
 
・「済」ではなく、「未」に注目すること
→つまり、未実施や未完了など「未」にビックチャンスは隠れている
 
◾Next Action
・行動力をアップさせる
・ユーザの抱える「不(不安、不便、不満)」に注目し、実際に見えてくる「未」に注目する
 

99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ

 

99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ

99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ

 

 

◾Fact
・特になし
 
◾Insight
・とりあえずではなく、まずと言ってみる
 →次にが続くのでアクションに結びつきやすい
・ホワイトボードを使う
・話を被せない
 →「早とちりを防ぐため」「そもそも相手の感情を苛立たせないため」
・メモは次に繋がるアクションのみとるようにすることで効率化できる
 
◾Next Action
・自信があるように振る舞う
・聞かれたことに答える
・自ら限界を作らない
 →自分へのダメ出しはほどほどにすることでポジティブに行動できるようになる

インサイト実践トレーニング

 

「思わず買ってしまう」心のスイッチを見つけるための インサイト実践トレーニング

「思わず買ってしまう」心のスイッチを見つけるための インサイト実践トレーニング

 

 

◾Fact
・特になし
 
◾Insight
インサイト=「〜したいけれど、〇〇できない」
 →満たされない心の部分であり、それがニーズである
・ある商品やユーザを想像し、逆の商品やユーザを想像し、それぞれがそれぞれに対してどう感じるかを考えることで
 インサイトを見つけることができる可能性が高くなる
 
・相手の立場になって考える
 →ターゲットのことを自分のようにインプットし、実感が持てるように想像する(=リアリティ・スウィッチイズオン)
 
・プロポジション=そのターゲットが動く、心のホットボタン
 
◾Next Action
インサイトを発見するために、ユーザの「〜したいけれど、〇〇できない」をリアリティ・スウィッチをオンにして考えてみる

破壊

 

破壊――新旧激突時代を生き抜く生存戦略

破壊――新旧激突時代を生き抜く生存戦略

 

 

◾Fact
古生代カンブリア紀に発生した「カンブリア大爆発」によって、生物は目が誕生した
→生命史において最大級のディスラプション
 
・デザインシンキングのステップ
(1) 共感:ユーザが抱えている問題意識に共感し、情報収集する
(2)問題定義:インサイトを探り、解決すべき課題をユーザー視点で定義する
(3)創造:課題解決するためのアイディアを想像する
(4)プロトタイプ:アイディアを最小機能で実装してみる
(5)テスト:ユーザが使う状況で試してみて、問題点や改善点を明らかにする。改善のサイクルを回してみる。
※参考
 
マズローの段階欲求の最も高次なものは、「自己超越欲求」
→ディスラプションを起こす企業ではミッションステートメントに含まれており、社員に浸透している
 
Value Propagation=価値命題=存在価値
 
弱い紐帯の強み(The Strength of Weakness ties)(Mark S. Granovetter)
弱い紐帯が多いほどイノベーションは起こりやすく、人生の満足度が高い傾向がある
 
◾Insight
・Disruptionの3つの技術進化
 (1) インフォメーション
 (2) モビリティ
 (3) エネルギー
 
・Disruptionの3つの原則
 (1) 人間中心に考える
 (2) 存在価値を見定める
 (3) 時空を制する
 
・過去に起きてきたディスラプションは、手動織り機を自動織り機が代替し、帆船を蒸気船が代替するといった、
 既存のモノ(ハードウェア)を新規のモノ(ハードウェア)が駆逐するものであるので、
 莫大な投資を要しないとディスラプションは起こせなかった。
→現在はソフトウェアであるために過去のディスラプションよりも凄まじいスピードでディスラプションが起きている
 
・グリーの創業はあまりかで流行りだしていたFrindsterやMySpaceを雛形に個人で始めたSNSDeNAアメリカで流行りだしていたビッターズというオークションサイト事業がスタート
→戦後の日本的なやり方で、輸入してきたものと改善してビジネスにする方法。
 結局はパクリでも企業のタネとしては良いのかもしれない。
 
◾Next Action
・余暇時間で自分の価値を高める
→これからのAIなどにより労働する時間が減っていき、17世紀のヨーロッパのブルジョワ的な世界がリバイバルするならば、
 自分の好きなことを仕事にするのは、自分の存在価値を余暇時間で磨いていくことが苦にならないので理にかなっていると考えられる

Q思考

 

Q思考――シンプルな問いで本質をつかむ思考法

Q思考――シンプルな問いで本質をつかむ思考法

 

 

◾Fact
・カーツワイル(Google招聘科学者)は、難問に取り組んでいるときには、ベットに入る直前に、関連する問題や課題を全て再検討する時間をとる。
 そうしてから眠ることで、潜在意識を働かせることができる。
→散歩やドライブなど少し気持ちを解放した活動に同様の効果を見いだすことができる
・How Might We ?(どうすればできそうか?)
 
◾Insight
・「なぜ〜?」「もし〜だったら?」「どうすれば?」というステップで思考する
・紙でもディタルでも良いので「描いてみる」
 →アイディアを形にする最も基本的な方法は、紙に描くことである
・「どうすれば失敗から学べるようになるのだろう?」答えは「問うことによって」だ。
 失敗から逃げ出し、起きたことを忘れようとするのではなく、失敗を明らかにして自らに問うこと
・今は変化することが当たり前なので、リーダーは曖昧さを心地よく思い、むしろ積極的に受け入れることが重要
 
◾Next Action
・・「なぜ〜?」「もし〜だったら?」「どうすれば?」で考えてみる
・How Might We ?(どうすればできそうか?)で課題を立ててみる
・大きな疑問を小さな疑問に分解して考える(論点をサブ論点に分解する)