はじめてのプロジェクトマネジメント
【勝手に5段階評価】
★★★★★
【一言とで言うと?】
多様なシーンにおいて、何が重要でどうすればよいかのイメージを湧かせることができるので、
プロジェクトマネジメントをする人の入門書として最適な1冊。
【Output】
▼良いPJとは?
・「全員で考える」ということが、PJを成功に導く活力となり、危機突破の原動力となる
→リーダーだけでなく、メンバをうまく巻き込みながらら案件をドライブしていくことを意識的に行うことが重要。
▼ゴールイメージの明確化@計画フェーズ
・確実にPJを成功させるには、まず、PJの開始から終了・製品の運用までの期間を想定して、
実施しなければならない作業項目を可能な限り詳細に抽出し、その作業規模を想定する。
※ベースはリーダーが作成し、抜け漏れがないかなどはメンバと擦り合せる
・PJのモチベーションが著しく低下するのは、ずさんな計画になっていることが多い
・計画はメンバのモチベーションを高めるためのもの
▼問題解決のベースを作り、PJ全体で問題解決に自発的に取り組める風土を作る@実行フェーズ
・問題解決型組織ー問題を発見したらすぐに報告できるような雰囲気を作り、
問題を全員で解決するためのルールを決めておく
・「問題を隠すことは罪悪だ」という価値観をPJ全体で共有する
e.g. バグは宝、デグレは悪
・問題解決におけるPJリーダの仕事は、メンバで適任者を選出し、問題を検討・解決すること
→メンバに依頼するときは、PM自身がその問題に興味を持っていることを示す
・仕事も問題対策も忙しい人に集中し、PJ進捗が停滞する
→タスクの割り振り、スケジュールの見直しを実施する
・メンバの成長(特に若手)を考えた時に、資格取得に熱心なのは自分に自信がない証拠なので、
これから任せるタスクなどの位置付けを明確にすることで責任を持って取り組んでもらえる環境作りを促進する
▼Quolityを担保する重要なポジション@テストフェーズ
・個人レベルでバグを作りこまないように、「目先の自己最適ではなく、PJの全体最適を考える」
・実績データを吟味し、何が計画通りに行き、何がうまくいかなかったのか、その理由を明確にする
・PJでうまくいったと思われる施策を抽出し、第三者に伝承するつもりで整理して図表にまとめる
【感想】
スケジュールを明確にする(WBS作成)ことでメンバのモチベーションを上げ、さらに褒めることで良いスパイラルに拍車をかけることこそが良いプロジェクトマネジメントだと思いました。また、タスクをリーダ自身が抱え込まないように調整することも重要だと思いました。