すんちゃんの思考の部屋

理系大学院卒、コンサルタントの日々を徒然になるままに書き留めました。

外資系コンサルの知的生産術

 

外資系コンサルの知的生産術 プロだけが知る「99の心得」 (光文社新書)

外資系コンサルの知的生産術 プロだけが知る「99の心得」 (光文社新書)

 
【勝手に5段階評価】
★★★★★
 
【一言とで言うと?】
コンサルとして重要なポイントが腹落ちする良書
 
【Output】
★ストラテジー

■顧客の期待値をコントロールする

 
■期待値のズレはすぐに調整する
→上司やクライアントに一番話したくない時こそ、本当は一番に話さなければならないとき
→納期、クオリティ、コストの三要素のどこを妥協するのか?
→知的生産における成功・失敗は、あくまでも「顧客の期待値と実際の成果物とのギャップ」によって決まる
 
★インプット
■情報をインプットする前に、アウトプットのイメージを持つ
→アウトプットのイメージを固めた上で、「足りない情報項目」を探しにいくというモードでインタビューや飼料レビューに当たると、驚くほだ情報の取得効率が高まる
 
■情報量は運動量で決まる
→「まず行ってみる」「まず聞いてみる」といったフットワークの軽さで勝負が決まる
 
■「とにかくなんとかする」という意識を持つ
 
★プロセッシング
■「考える」と「悩む」を混同しない
→一時間考えても答えが出ないというとき、それは思考力や思考量に問題があるのではなく、ほぼ間違いなく「問いの立て方」か「情報の集め方」に問題がある
→見極め方
    ・手が動かなくなる
    ・言葉が生まれない
 
■とにかく紙に書いてみる
■とにかく人に話してみる
■視点・視野・視座を変える
 
■「なぜ?」と「もし?」を多用する
イノベーションを継続的に起こすリーダーは、この「どうして?」と「もし〜なら?」という質問を多用するしている
 
★アウトプット
■「Less is more=少ないほどいい」と知る
→効率がよく、行動にダイレクトに結びつきやすいから。
 
■What,Why, Howの三点セットをまとめる
→やるべきこと、その理由、具体的なやり方を指している。
 
■論理、倫理、情理の三つのバランスを取る
アリストテレスは「弁論術」において、本当の意味でひとを説得して行動を変えさせるためには「ロゴス」「エトス」「パトス」の三つご必要だと説いている。
 
【感想】
今まで仕事をしてきたり、思考についての書籍を読んだりする中で疑問に思ったことや重要だと経験したことが
まさにまとめられていて非常に面白かった。加えて、「思考の技術」よりも重要なのは「行動の技術(=心得)」であることが腹落ちした。自分が迷ったりした際には是非本書籍を手にとりなおしたい。