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すんちゃんの思考の部屋

理系大学院卒、コンサルタントの日々を徒然になるままに書き留めました。

問題解決プロフェッショナル

 
【勝手に5段階評価】
★★★★★
 
【本書籍を読んだ目的】
行き詰まった問題解決を前進させるためのヒントを得るため。
 
【SUMMARY】
問題解決の基本的な流れを理解することができる一冊であり、新人コンサルタント時代から何度も読み直している読み直している問題解決のバイブル
【INPUT】
(ⅰ:自分の考えと同じ、すでに知っていたこと、ⅱ:自分の考えや違和感を感じたところ、知らなかったところ、ⅲ:新たな発見、インプット)
▼ソリューション・システム ー(ⅲ)
・以下のフローで問題解決を実施していくことで、的を得た解決策を提示できるようになる。
1. 課題設定
 1.1 主題課題の設定
  現象を問題として認識していなければ、課題は設定されないので、市場や競合と比較することで主題を設定する。その際には、「〜か?」と疑問系で設定をする。
 1.2 個別課題の設定
  MECEやロジックツリーを駆使して、独自のフレームワークを作成して考えることが肝要である。
2. 解決策の仮説立案
 2.1 個別解決策についての結論を出す
  個別解決策は、それぞれについてYES/NOで判断が下せるレベルでの記載とする。YESの場合にはどうすれでできるのか具体的な方法を考え、NOの場合にはなぜできないのかを考える。
 2.2 総合解決策についての結論を出す
  全ての個別解決策を考慮した上で、リソース(ヒト、モノ、カネ、情報)を配分できるかどうかが考えていく必要がある。
3. 解決策の検証・評価
 3.1 個別解決策の検証
  ファクトベースでチェックすることがマストである。ただし、ビジネス上は右にいくか左にいくかの舵を切ることができれば、問題ない。
 3.2 総合解決策の検証
  個別解決策をハード面(期待成果、投入資源、リスク、展開スピード)とソフト面(企業スタイルとのマッチ具合、トップレベルのコミットメント、現場レベルでの責任感の継続)の両面から評価し、最適なものを選択する。
 
【感想】
問題解決というと、仮説を立ててそれを検証することを繰り返すのものであることは周知の事実であるが、その際の思考の進め方については巷の問題解決書では記載していない。(コンサルタントの付加価値として、敢えて隠しているのかもしれないけれども)
しかしながら、本書ではソリューション・システムとして紹介しており、思考の流れを詳細に追うことができ、実際のビジネスでの問題解決に役立てることができる。
 
新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術

新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術

 

 

【Work】50点の完成度でも早く出し、フィードバックをもらう(入社一年目の教科書」

ライフネット生命の岩瀬さんが書かれた「入社1年目の教科書」を今更ながら、読んでみました。※先日の始動でお話を聞けたことが読むきっかけになりました。

 

以下の3点が冒頭に書いてあり、当たり前のことを当たり前にやることが仕事では重要だということを再認識しました。

(1) 頼まれた仕事は必ずやりきる
(2) 50点の完成度でも早く出し、フィードバックをもらう
(3) つまらない単調な仕事にも自ら付加価値をつける

 

新入社員には、特に(2) が難しいです。なぜならば、学生生活では試験があって答えはほとんど絞られており、完璧(100点)に近い方が優秀だと幼いことから刷り込まれてきたからです。それにもかかわらず、いきなり50点でいいから提出しろなんてなかなか行動様式や思考の癖を変えることは難しいからという点がそう考える根拠です。

実際に、私も100点出すにはどうしたら良いのか仕事中に考えたことがありました。しかし、それではいくら残業しても、休日出勤しても時間が足りないことを1年目に痛感しました。

時間内に終わらせるために、活用できるものを全て活用して、50点のレベル感でも良いからアウトプットすることがまず重要な点です。それを上司に見せると、「だから、何が言いたいの?」「ロジカルじゃない」「なぜ?」など多くのコメントをいただけるので、それを元にしてブラシュアップした方が格段に短時間にクオリティの高いアウトプットができます。

上司に何も言わせない資料など上司がレビューを適当にやっていない限りほぼ不可能なので、最初はこんなレベルで大丈夫なのかと思うこともあるかもしれませんが、とにかくアウトプットしてレビューしてもらうサイクルを回していくことが仕事では大切です。(2年経ってやっと気付けてきてるかもしれないですが)

 

入社1年目の教科書

入社1年目の教科書

 

 

 

 

 

騎士団長殺し

〜冒険感があらない〜
個人的には世界の終わりとハードボイルドワンダーランドが好きなので、
僕が騎士団長や雨田具彦とのイベントをトリガーとして、洞窟の横穴からイデアとメタファーの世界に入り込み、
秋川まりえを救うためにRPGをクリアしていくがごとく進んでいくストーリー展開は正直、物足りなく感じました。
 
〜火星の美しい運河の話を聞いているみたいだ〜
村上春樹さんの作品にて、比喩&メタファーが本作ほどてんこ盛りの作品は、今までになかったように思いました。
やはり、遷ろうメタファー編と影響でしょうか。ただし、個人的な感想として、ちょっとくどかったです。
1行読むたびに比喩orメタファーを挟んでいると情景はわくのだけど、前後の繋がりが薄くなってしまいました。
 
〜すべての人はいつまでも未完成なものだ〜
読んだなかで特に頭に残っている部分は、以下の通り。
「絵が未完成だと、私自身がいつまでも未完成のままでいるみたいで素敵じゃない」とまりえは言った。
「完成した人生を持つ人なんてどこにもいないよ。すべての人はいつまでも未完成なものだ」
正直こじんまりまとまってしまった印象を受けた本作ではありますが、
人は人と関わることで未完成な部分を補いながら、生きているという当たり前のことを気付かされた作品でもありました。

 

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

 
騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

 

 

1984

〜きっかけ〜
Appleがスーパーボールの試合に”ビッグ・ブラザー”をやっつけるCMを打ち出してから、村上春樹1Q84を昔に読んでから、
読もう読もうと思っていながら読めていなかった1984をついに読んでみました。
トランプ政権にそっくりだということからも感化されて、amazonで注文しようとしたものの、
世間の人々はみんな同じ考えらしく、1か月〜待ちだったので、ふらっとリアル本屋に行って購入して読んでみた。
 
〜現代への警笛〜
真理省(Ministry of True)によって全ての情報は書き換えられている世界。
食べ物や服装、それだけではなく思考までが統制されている描写に対して、
日本万歳と声高に叫びながらも大敗を喫した日本の第二次世界大戦を連想さずにはいられなかった。
しかし、1984から30年以上経過した現代においても、
米国トランプ大統領が自分を批判するメディアにはホワイトハウスでのインタビューを許さないといった姿勢を示しており、
これはまさに情報統制で、真理省を同様に改ざんを実施しているとも言える。
悲惨な未来を生まないために、我々に何ができるのかを考えなければならない。
警笛を鳴らしているように思った。
 
〜矛盾だらけの現実「オルタナティブ・ファクト」〜
「戦争は平和なり・自由は隷従なり・無知は力なり」とのスローガンがオセアニアには存在している。
もはや完全に洗脳を前提にしたスローガンを掲げていると思った。
なぜなら、戦争していて平和に暮らせるわけはなく、隷従することは自由よりも自由の剥奪と捉えられ、さらに何も知らないことは力ではなく無力であり、矛盾しているとしか考えないからだ。
 
村上春樹の「ノルウェイの森」を初めて読んだ時の感覚とニアリイコール〜
率直な感想は「ノルウェイの森」を読み終わった時のような、So What?(それで何が言いたいの?)という感じだった。
と言っても、2度目読んだ時にはなんとも言えないメタファーや主人公の心の葛藤に面白みを感じたので、
おそらく「1984」もそのようになると信じたい。
 

 

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

 

 

思考の整理学

 

思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)

 

 

【勝手に5段階評価】
★★★★★
 
【本書籍を読んだ目的】
思考していて悶々としている時、頭の中を整理するため。
※学生の頃から何度も読み直している読み直している思考整理のバイブル
 
【SUMMARY】
 いつも考えることの醍醐味を教えてくれる。
 
【INPUT】
(ⅰ:自分の考えと同じ、すでに知っていたこと、ⅱ:自分の考えや違和感を感じたところ、知らなかったところ、ⅲ:新たな発見、インプット)
 
▼グライダー人間・飛行機人間 ー(ⅰ)
・学校はグライダー人間を育成するには適しているが、飛行機人間を作ることに対してほんの少ししか努力していない。
→やはり答えがあるからこそ、一心不乱で取り組める側面が自分にも存在しているので、
 特に働きだしてからは自分なりの答え(仮説)を持って取り組むことの重要性をひしひしと感じている。
 飛行機人間になるには、仮説検証プロセスを何度も回して、その中で多く失敗することが最短ルートではないだろうか。
 (なかなか難しい。。。)
 
▼触媒 ー(ⅲ)
・触媒による化学反応の活性化や新しい化合物の生成は、編集者が自分の好みを殺し、執筆者と読者の化合を成立させることに近しいものと言える。
→1年前はこの部分に思考は廻らなかってけれども、今回は違い、下記のように考えることができた。
 触媒によって新しい化合物ができることは、コンサルタントが第三者としてステークホルダと関わっていくことと同じと言えるのではないだろうか。
 なぜならば、コンサルタントがいなければ、新しいアイディアや解決方法が見つからないからである。
 
 
▼とにかく書いてみる ー(ⅰ)
・書き進めば進むほど、頭がすっきりしてくる。先が見えてくる。もっと面白いのはあらかじめ考えてもいなかったことが、
 書いているうちにふと頭に浮かんでくることである。 
・書き出したら、あまり、立ち止まらないで、どんどん先を急ぐ。(= Quick & Dirty)
→最後まで行ってから、推敲した方がアウトプットのクオリティが上がることは、日々の業務でも理解している。
 しかし、なかなか行動には移せない。再度、念頭に置き、特にパワポでは気をつけたい。
 
【感想】
何度読んでも新しい発見がある。一人でこれだけ発見があるのだから、多くの人と共有したらより面白い思考が生まれそうである。

ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学

 

ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学

ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学

 

 

【勝手に5段階評価】
★★★★☆
 
【本書籍を読んだ目的】
時間がある時に経営学のトレンドを押さえておきたいと考えたため。
詳細の理由は下記の3つ。
経産省の某プログラムで入山先生のお話をお聞きしていたので前から読もうと思っていたから
②HBR読者が選ぶベスト経営書2016に選ばれていたから
③出張で海外に行く時に時間があったため
 
【SUMMARY】
アカデミックなファクトに基づいて論じてある経営学の最先端を経営学初心者でもハードルなく抑えることができる良本。
 
【INPUT】
(ⅰ:自分の考えと同じ、すでに知っていたこと、ⅱ:自分の考えや違和感を感じたところ、知らなかったところ、ⅲ:この本を読んだ目的に合致する)
 
※全てが(ⅲ)に当たると言える。
 
経営学はあくまで思考の軸である ー(ⅱ)
経営学は以下の2点を知った上で、自身の思考の軸・ベンチマークとして使うことが入山先生が考える経営学の利用方法
 ①理論研究から導かれた「真理に近いかもしれない経営法則」

 ②実証実験などを通して、多くの企業、組織、人に当てはまりやすい法則かどうかの検証

 
MBAで学ぶ2大ツール
 ・マイケル・ポーター「Structure Conduct Performance 戦略」:ポジショニング戦略であり、差別化戦略とコストリーダーシップ戦略の2つに分類される理論  ー(ⅰ)
 ・ジェイ・バーニー「Resource Based View」:企業の競争優位に重要なのは、製品やサービスのポジショニングではなく、企業の持つ経営資源にあると提唱された理論 ー(ⅱ)
 
▼成功しやすいビジネスモデルの条件とは? ー(ⅱ)
 ①効率性(efficiency)
 ②補完性(complementarity)
 ③囲い込み(lock-in)
 ④新奇性(novelty)
 →イノベーティブかつ、シンプルなビジネスモデルであることが暫定解と言える
 
▼「両効きの経営」を進めるためには?(Ambidexterity) ー(ⅰ)
 ・知の探索(exploration)と知の深化(exploitation)の両方のバランスをとって進めていくことが重要。
→(e.g.) Appleの故Steve JobsがExplorationをSteve WozniakがExploitationを実施していたことで、イノベーティブなプロダクトが生産されたとも言える。
  
▼これからの時代に向くリーダーシップとは? ー(ⅱ)
 ・トランスフォーメーショナル・リーダーシップ
 →①組織のミッションを明確に掲げ、部下の組織に対するロイヤリティを高める
  ②事業の特性や将来性や魅力を前向きに表現し、部下のモチベーションを高める
  ③常に新しい視点を持ち、部下のやる気を刺激する
  ④部下一人一人と個別に向き合いその成長を重視する
 
▼ビションに重要なこと  ー(ⅱ)
 ・簡潔であり、明快であり、ある程度の抽象性があること
 →当たり前のことであるが、なかなか設定が難しい部分であると考えられる。実際にやってみると意外に難しいとこを痛感する。
 
▼成功する起業家に共通する精神とは? ー(ⅰ)
 ・革新性(innovative)、積極性(proactive)、リスク志向性(risk-taking)の3つが重要だと言われている
 ・クレイトン・クリステンセン教授が執筆した「イノベーティブ・アントレプレナーの条件」では以下の4つにまとめられることが論じてある。
 ①質問力(Questioning)
 ②観察力(Observing)
 ③実験力(Experimenting)
 ④アイディア・ネットワーク(Idea networking)
 
【感想】
面白かったの一言に尽きる。
特に感銘を受けた部分は、イノベーティブ・アントレプレナーの条件の部分で、この4つの要素は起業家だけではなく、
できるビジネスパーソン、研究者など多くの成功者に当てはまる性質ではないかと仮説を持ちました。
(肌感覚的には、間違いない感じだが。果たしてどうか...)
ただし、もう一歩踏み込んで日常ではこんなことに応用できますよというサジェスチョンがあるとなお良かったのではないでしょうか。

はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

 

全面改訂版 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

全面改訂版 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

 

 

【勝手に5段階評価】
★★★★★
 
【本書籍を読んだ目的】
タスクを効率的に片付けるためのsuggestionが欲しかったため
 
【SUMMARY】
Get Things Done のフローは、以下の通りであり、忠実に守って実行していくことで「水のような心」※を会得することができる。
①把握する、②見極める、③整理する、④更新する、⑤選択する
 
※何があってもそれに対してすぐさま反応できる心構え
 
【INPUT】
(ⅰ:自分の考えと同じ、すでに知っていたこと、ⅱ:自分の考えや違和感を感じたところ、知らなかったところ、ⅲ:この本を読んだ目的に合致する)
 
▼やるべきこととうまく付き合うため
・気になったことを書き出し、望んでいる結果がはっきりして、次にとるべきアクションがわかった時に、
 (=システマチックな思考)「水のような心」は実践できる。 ー(ⅱ)
・管理すべきは行動そのもの ー(ⅰ)
 
GTDにおける5ステップ
 ①把握する、②見極める、③整理する、④更新する、⑤選択する ー(ⅱ)(ⅲ)
  →私の場合、すぐに整理してしまっていたが、一度「見極める」プロセスを経た上で、
  「整理する」プロセスを行うことにより、効率がアップすることを実感することができた。
 →見極めるプロセスは、把握する際に書き出したことが、以下の分類得ることを示している。
  ①ゴミ箱、②いつかやること/多分やること、③資料、④プロジェクト/参考資料
 →整理するプロセスは、以下に分類して実行する。
  ①2分以内に完了するものはすぐに取り掛かる、②誰かにお願いしたものは連絡待ちリスト、
  ③特定の日に実施するものはカレンダー登録、④見通しを立てる必要があるものは次に取る行動リスト
 →実行していく!
 
▼ナチュラルプランニングモデル
 ①結果と価値観を見極める、②結果をイメージする、③ブレインストーミング、④思考を整理する、⑤次にとるべきアクションを判断する ー(ⅰ)
 
【感想】
昔、amazonに注文していたが、結局、古かったため在庫切れで読むことができなかったGTDをリバイスした一冊です。
緊急度と優先度でタスクを進めることが多いが、GTDではそれはあまり意味をなさないとのことでした。
なぜかというと、現代は情報社会で次々にタスクが溢れていくため、
脳のメモリがいっぱいになってしまい、逆にタスクを裁くことが遅くなってしまうためであるようです。
私も半信半疑でした。しかし、外部媒体にto doを書き出し、アクションまではっきりさせておくことで、
心のゆとりができ、生産性が上がったと感じる場面が多いので、是非本書を読んで実践していただければと思いました。