クリティカルチェーン
クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?
- 作者: エリヤフゴールドラット,三本木亮
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2003/10/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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◾示唆
クリティカルパス(作業を完結させるためのタスクを完了させるための最遅経路)を守ろうとしているにも関わらず、
プロジェクトが遅れてしまうということは別の要因であるクリティカルチェーンを考慮した推進が必須であると言える。
※クリティカルチェーン:制約条件(Theory Of Constraints)をチェーンのように結んで言ったもの。
◾Fact
・プロジェクトで発生すること
(1) 予算がオーバーする
(2) 期限までに終わらない
(3) 計画を縮小する
・制約条件の理論(Theory Of Constraints)
・見積もり精度80%の時に、セーフティ(バッファ)はそれに対して200%(2倍)となる
・セーフティが無駄になる理由
(1) 学生症候群(ギリギリになるまで実施しない)
(2) 作業の掛け持ち
(3) ステップ間の従属性
・クリティカルパスは状況によって変化するため、クリティカルチェーン(制約条件)で進捗を管理する
◾Insight
・プロジェクトリーダーが今何をすべきかを把握できるかどうか、注意を集中できるかどうか、その能力がプロジェクトを成功させるための鍵である
→自分の経験からもスケジュールの話、お金の話、リソース調整の話などが多くあると実際にどこから手をつければ良いかが不明確になることがある。
その際にきちんと優先順位を整理し、一つ一つ片付けられるように段取りを整えていくことが大切だと考えられ、
そのためには経験が必要なことはもちろんであるが、インプットとアウトプットの関係の明確化(プレシデンスダイアグラムなど)とゴールの明確化が重要であると言える。
・コストワールドとスループットワールドは互いにコンフリクトがある
→どちらの世界で制約が存在しているのか考えてみること。
◾Next Action
・最終成果物から遡って、作業の洗い出しや依存性を明確にする(積み上げて仕事を作成していってはいけない。どこまでいっても終わらない。ゴールがブレてしまう可能性も高い)
・クリティカルチェーンを洗い出せる能力や見出せる能力を身につけるように考えること
→何が制約条件となってうまくいっていないのか?
作業間での依存性は何があるのか?