すんちゃんの思考の部屋

理系大学院卒、コンサルタントの日々を徒然になるままに書き留めました。

ざっくりわかるファイナンス

 

ざっくり分かるファイナンス?経営センスを磨くための財務? (光文社新書)

ざっくり分かるファイナンス?経営センスを磨くための財務? (光文社新書)

 

 

◾Fact
・WACC(Weighted Average Cost of Capital)
 企業の資金調達コストであり、会社が投資家からいくらで資金を調達してきているかを表した値。
なお、負債D、株主資本E、実効税率Tcとする。
実効税率は有利子負債の場合の損金を課税所得から控除することができる。
すなわち、企業であれば節税対策として利用することができる。
WACCが低いということは、投資家にとってのリスクが低いこととなり、
逆にWACCが高いと、投資家にとってのリスクが高いことになるので投資家はハイリスク・ハイリターンを求める傾向となる。
したがって、株主資本コストが大きくなり、キャッシュフローを圧迫する可能性がある。
  
・ROIC(Return On Invested Capital)
 事業活動のために投下した資本に対してどれだけのリターンを得ることができるかを知るための値。
 
◾Insight
・会計(Accounting)と財務(Finance)の違いは、⑴会計は利益を扱い、財務はキャッシュを扱う、⑵会計が扱うのは企業の過去実績、財務が扱うのは企業の未来の数字
ファイナンスは、投資に関する意思決定、その投資に必要な資金調達、運用したお金をどう配分するかという意思決定という3つの意思決定に関わるもの
・WACC以上のROICを上げることが経営者の使命
・企業は投資なくして、企業価値を高めることはできません
 →人間も同じで投資なくして自身の価値を高めることは難しい。
 
・投資判断のプロセス
キャッシュフローの現在価値の計算
⑶投資判断指標の計算
⑷計算結果と採択基準の比較
 
◾Next Action
・自身に対してお金を使うときには、自分なりに投資に見合うものなのかを考えて行動するようにすることで、効果的に資本を活用することができる