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すんちゃんの思考の部屋

理系大学院卒、コンサルタントの日々を徒然になるままに書き留めました。

騎士団長殺し

〜冒険感があらない〜
個人的には世界の終わりとハードボイルドワンダーランドが好きなので、
僕が騎士団長や雨田具彦とのイベントをトリガーとして、洞窟の横穴からイデアとメタファーの世界に入り込み、
秋川まりえを救うためにRPGをクリアしていくがごとく進んでいくストーリー展開は正直、物足りなく感じました。
 
〜火星の美しい運河の話を聞いているみたいだ〜
村上春樹さんの作品にて、比喩&メタファーが本作ほどてんこ盛りの作品は、今までになかったように思いました。
やはり、遷ろうメタファー編と影響でしょうか。ただし、個人的な感想として、ちょっとくどかったです。
1行読むたびに比喩orメタファーを挟んでいると情景はわくのだけど、前後の繋がりが薄くなってしまいました。
 
〜すべての人はいつまでも未完成なものだ〜
読んだなかで特に頭に残っている部分は、以下の通り。
「絵が未完成だと、私自身がいつまでも未完成のままでいるみたいで素敵じゃない」とまりえは言った。
「完成した人生を持つ人なんてどこにもいないよ。すべての人はいつまでも未完成なものだ」
正直こじんまりまとまってしまった印象を受けた本作ではありますが、
人は人と関わることで未完成な部分を補いながら、生きているという当たり前のことを気付かされた作品でもありました。

 

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

 
騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編