すんちゃんの思考の部屋

理系大学院卒、コンサルタントの日々を徒然になるままに書き留めました。

スマート・テロワール

 

 

スマート・テロワール : 農村消滅論からの大転換

スマート・テロワール : 農村消滅論からの大転換

 

 

【勝手に5段階評価】
★★★☆☆
 
【一言とで言うと?】
日本が自給自足で生き残っていくための時給経済圏。それが「スマート・テロワール」構想。
 
【Output】
▼農業の4つのジレンマ
・食料供給過剰時代に農村が市場経済に頼っているジレンマ
・供給者対策が全国一律に展開されるジレンマ
・過剰になった水田を畑地に転換できないジレンマ
重商主義が農村政策をつくっているジレンマ
 
▼スマート・テロワール
 大都市部、農村部、中間部を基にして作成される新しい経済圏。地域ユニット内の時給圏。
 
▼トーマス・ライソン「シビック・アグリカルチャー」
市民的共同体の一つの局面としてのシビック・アグリカルチャーは、互いに遠ざけられてしまった人や集団や制度のあいだの非市場的な関係
あるいは市場外での関係を構築するためのテンプレートになる。
→生産者と消費者との物理的、精神的な距離の拡大に心を痛めている (マイケル・W・ハム ミシガン州立大学
 
▼カール・ポランニー
 再分配、家政、互酬
→特に農村での生活において、互酬は重要と言える。
 
【感想】
地産地消可能な自給圏をコントロールしていくことにより、日本の活路が見出せる事が分かった。
発想としては面白いいけれども、正直言って机上の空論じみており、小さくでもエクスペリメンティングできているかというと、
疑問であった。常日頃の経験から言えることであるのだが、「言うは易く、行うが難し」である。
より具体的なアクションを実行して、その結果が欲しいと思った。
#農業PJのマネージャーが貸してくれたので読んでみた!