人月の神話
- 作者: Jr Frederick P. Brooks,滝沢徹,牧野祐子,富澤昇
- 出版社/メーカー: 丸善出版
- 発売日: 2014/04/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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【勝手に5段階評価】
★★★★☆
【一言とで言うと?】
システム開発をいかに成功させるのか。あるべき姿はどうなのか。
そんなことを考えている人へのTipsが沢山含まれている古典。
【Output】
◯"正攻法"は存在しても、確たる"成功法”は存在しない。
だからこそTry & Errorしていくことが遠いようで実は近道!
◆マネジメント
- システム開発見積もり
・1/3 計画
・1/6 コーディング
・1/4 統合システムテスト
- ブルックスの法則
遅れているプロジェクトへの要員追加はさらにプロジェクトを遅らせる
- ミーティング
・週次ミーティング(サブグループで実施)
・全体ミーティング(全員で膝を突き合わせた議論をできる場を創出)
- マインド
・マネージャーの仕事は計画をして、それを実現されること
- スケジューリング
・見積もりがきちんとできていないことでプロジェクトが遅延することがほとんど
→常に見積もりと実績をとるようにして見積もり精度の向上を図る
・マイルストーンはただ単に設定すれば良いのではなく、より具体的で自分が欺けないレベル感で記載すべき
→なぜならば、進捗は誤魔化されることが普通であるからだ
・プログラム使用にあたり、目的、環境とそれに伴うスペックは明確に記載しなければならない
- テスト
・通常入力のケース、境界値で正常なケース、境界値で異常なケースを満たすことがさらなるクオリティの向上に寄与する
- コンセプトの完全性(貴族政治のように少数精鋭で構築し、揺るがさないように徹底する)
【感想】
研修のチーム実習でリーダとして、チームマネジメントに悩んでい時に尊敬する先輩から薦めてもらった一冊。
古典であるが、昔も今もシステム構築する際に留意するマネジメントポイントは変わっていないことがよくわかったと同時に実践して初めて意味のあるものであることを痛感した。
困った時に何度も読み直して、自分のものにしていきたい。
*構築実習では、短時間かつ頻繁なミーティング実施と見積もりを明確にしていくことを実施して総合順位2位になることができたのはいい思い出。