インサイト実践トレーニング
「思わず買ってしまう」心のスイッチを見つけるための インサイト実践トレーニング
- 作者: 桶谷功
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2008/10/18
- メディア: 単行本
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◾Fact
・特になし
◾Insight
・インサイト=「〜したいけれど、〇〇できない」
→満たされない心の部分であり、それがニーズである
・ある商品やユーザを想像し、逆の商品やユーザを想像し、それぞれがそれぞれに対してどう感じるかを考えることで
インサイトを見つけることができる可能性が高くなる
・相手の立場になって考える
→ターゲットのことを自分のようにインプットし、実感が持てるように想像する(=リアリティ・スウィッチイズオン)
・プロポジション=そのターゲットが動く、心のホットボタン
◾Next Action
・インサイトを発見するために、ユーザの「〜したいけれど、〇〇できない」をリアリティ・スウィッチをオンにして考えてみる
破壊
◾Fact
→生命史において最大級のディスラプション
・デザインシンキングのステップ
(1) 共感:ユーザが抱えている問題意識に共感し、情報収集する
(2)問題定義:インサイトを探り、解決すべき課題をユーザー視点で定義する
(3)創造:課題解決するためのアイディアを想像する
(4)プロトタイプ:アイディアを最小機能で実装してみる
(5)テスト:ユーザが使う状況で試してみて、問題点や改善点を明らかにする。改善のサイクルを回してみる。
※参考
・マズローの段階欲求の最も高次なものは、「自己超越欲求」
→ディスラプションを起こす企業ではミッションステートメントに含まれており、社員に浸透している
・Value Propagation=価値命題=存在価値
・弱い紐帯の強み(The Strength of Weakness ties)(Mark S. Granovetter)
◾Insight
・Disruptionの3つの技術進化
(1) インフォメーション
(2) モビリティ
(3) エネルギー
・Disruptionの3つの原則
(1) 人間中心に考える
(2) 存在価値を見定める
(3) 時空を制する
・過去に起きてきたディスラプションは、手動織り機を自動織り機が代替し、帆船を蒸気船が代替するといった、
既存のモノ(ハードウェア)を新規のモノ(ハードウェア)が駆逐するものであるので、
莫大な投資を要しないとディスラプションは起こせなかった。
→現在はソフトウェアであるために過去のディスラプションよりも凄まじいスピードでディスラプションが起きている
→戦後の日本的なやり方で、輸入してきたものと改善してビジネスにする方法。
結局はパクリでも企業のタネとしては良いのかもしれない。
◾Next Action
・余暇時間で自分の価値を高める
自分の好きなことを仕事にするのは、自分の存在価値を余暇時間で磨いていくことが苦にならないので理にかなっていると考えられる
Q思考
◾Fact
・カーツワイル(Google招聘科学者)は、難問に取り組んでいるときには、ベットに入る直前に、関連する問題や課題を全て再検討する時間をとる。
そうしてから眠ることで、潜在意識を働かせることができる。
→散歩やドライブなど少し気持ちを解放した活動に同様の効果を見いだすことができる
・How Might We ?(どうすればできそうか?)
◾Insight
・「なぜ〜?」「もし〜だったら?」「どうすれば?」というステップで思考する
・紙でもディタルでも良いので「描いてみる」
→アイディアを形にする最も基本的な方法は、紙に描くことである
・「どうすれば失敗から学べるようになるのだろう?」答えは「問うことによって」だ。
失敗から逃げ出し、起きたことを忘れようとするのではなく、失敗を明らかにして自らに問うこと
・今は変化することが当たり前なので、リーダーは曖昧さを心地よく思い、むしろ積極的に受け入れることが重要
◾Next Action
・・「なぜ〜?」「もし〜だったら?」「どうすれば?」で考えてみる
・How Might We ?(どうすればできそうか?)で課題を立ててみる
・大きな疑問を小さな疑問に分解して考える(論点をサブ論点に分解する)
リクルートのすごい構創力
リクルートの すごい構“創"力 アイデアを事業に仕上げる9メソッド
- 作者: 杉田浩章
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2017/05/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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◾Fact
リボンモデル
→カスタマーとクライアントとを、集めて、動かし、結ぶための仕組み
リクルートの3つのステージと9つのメソッド
<ステージ1:世の中の不をアイデアへ>
①不の発見:新規事業の起点となる「不」を探す
②テストマーケティング:スモールスタートしてみてビジネスとして成り立つかどうかを見極める
③New Ring(社内インキュベーション、コンテスト):アイデアを事業につなげる
<ステージ2:勝ち筋を見つける>
④マネタイズ設計:圧倒的な収益をあられるモデル設計
⑤価値KPI:勝ちにつながるビジネスとなる指標や要素を特定する
⑥ぐるぐる図:PDSを繰り返しながら、勝ち筋を見つける
<ステージ3:爆発的な拡大再生産>
⑦価値マネ:発見したKPIに基づき、拡大させるマネジメントを実施
⑧型化とナレッジ共有:型に落とし込んで、共有する
⑨小さなS字を積み重ねる:現場で掴んだ兆しを吸い上げて、ビジネスに生かす
◾Insight
リクルートは、単にユーザーのニーズからビジネスを創出するのではなく、
あくまでも「不」(不満、不便、不安などのあらゆるネガティブな感情)に注目することにより、
数多く、急成長しているビジネスを擁している。
◾Next Action
・不に着目してみる
→ユーザーフォーカス(どんなユーザか?、ユーザーの抱える不は何か?、ユーザーの抱える不を解消する方法は?)
頭が良くなる思考術
◾Insight
・答えは人それぞれ違うと心得よ
→多くの問題は本質的には解決されない。なぜなら、善悪や人間的正義や人間性の尊重、忖度によって処理されるからである。
それゆえ、少しでもベターを目指してくべきである
・動きながら考える
→考えるためには頭を働かせなければならないが、体がある程度動き、近くが刺激を受けていなければ頭も働かないものである。
よって、机は考える場所ではなく、ものを書く場所である。
・才能の有無を考えるな
→常にベターを目指すことで、才能と技術は自然と熟していくものである
・結果と報酬を目的にするな
→収入のために仕事をしている人は顔を見ればわかる。そんな人はつまらない。
・迷いや停滞を歓迎せよ
→迷うのはその時点で何かが足りないため。
よくないのは迷うことに自分自身が困惑してしまい、やらなければならないことが停滞してしまうこと。
しんどさや迷いを克服することで、達成感を味わえる。
・仕事を喜びにせよ
→やりがいがある仕事がそこにあるわけではなく、仕事に説うするようになって仕事にやりがいが出てくるものである
・絶対安静時間を確保せよ
・わからないことから逃げるな
→わからないことは自分に関係ないことではなく、むしろ関係があることであると意識を持つこと。
わからないことから目を背けても、巡り巡ってやってくる。
◾Next Action
・常にベターを目指す(完璧をすぐに目指さない)
→わからないことをわかろうとする。目を背けない。
迷いや停滞を乗り越える努力をする。
・寝る前に自分自身を振り返る絶対安静時間を5分確保して振り返る
・愚痴を言わない
→愚痴を言うことで思考がフリーズし、新しい考え方ができなくなる
なぜ間違えたのか?
◾Fact
→被験者はガラスの向こうに座っている人に対して、教授の指示通りに電気ショック15Vから450Vまで徐々に引き上げながら与えていく実験(実際には被験者は演技しているだけで電流は流れていない)
なお、教授は、被験者が実験を止めようとしても続けるように指示する。
大抵の人は服従してしまう。
・カルペ・ディエム(ラテン語で、今日を人生最後のつもりで今を生きようという意味)
◾Insight
・権威のワナ(なぜ偉い人には遠慮しない方が良いのか?)
⑴権威があることと間違いを犯さないかは別。(むしろ正しかったことはないことがほとんど)
⑵権威が言ったことを鵜呑みにして、自分で考えなくなってしまう
・お抱え運転手の知識のワナ(なぜ、「わからない」と正直に言えないのか)
お抱え運転手とは、自分を実際以上に誇示し、撒き散らす知識には中身がない人のこと
・報酬という刺激のワナ(なぜ、弁護士費用は「日当」で計算してはいけないのか?)
・人間は自分の利益になることをする。そのため、刺激に内容が変わると、素早くそして徹底的に行動を変える。
さらに刺激には反応するが、その背景にある意図には反応しない。
→例えば、仕事で降格させられたとして、その背景には会社や上司のリベンジへの期待が込められているかもしれないが、
降格させられた本人はその意図に気づいたとしても期待された行動を取る可能性は低い。
・日当が高い人たちは、仕事に時間をかけることを無意識に実施するため、事前に報酬を決めておくべきである
・目先の利益のワナ(なぜ、「この瞬間を楽しむ」のは日曜日だけにすべきなのか?)
・期限が到来する時期によって、矛盾した決断をしてしまう。なぜなら感情的な利益が優先されてしまうからだ。
1年1ヶ月後に10万円もしくは1年2ヶ月後に11万円もらえるの二択では多くの人は後者を選択する。
一方で今、10万円もらえるのと、来月11万円もらえるのでは前者を選択する可能性が高くなる。
同じ1ヶ月であるにも関わらずに矛盾した決断をしてしまいがちになる。
→私の経験であるが、マンションを購入しようと内覧をしている時にたまたま知り合いと出会った。
当初は購入するつもりがなかったが、目先の利益を優先して、勢いで購入してしまった。これも目先の利益のワナであると考えられる。
◾Next Action
・コンサル(自分自身も含む)もお抱え運転手のワナに陥りがちなので、如何にして自分に腹落ちしているかを意識して、情報を整理するようにしなければならない
・組織や個人の立派な行いや、奇妙な行動について、その裏にある同期は何かを考えてみる。(きっとインセンティブとなるものがあるはずである)
・衝動を抑える力を磨く
→成功する可能性が高まる
畑村式「わかる」技術
◾Fact
→1件の重大災害の裏には29件の軽傷災害、そして300件のひやりさせられた事象があると考えられている経験則
・図や絵を使うメリットは一度に伝えられる情報量が圧倒的に多いこと
◾Insight
・「わかる」と言うことは、自分が持っているテンプレートと一致すること。パターンは3つ
⑴要素の一致
⑵構造の一致
⑶新たなテンプレートの構築
→未知なことに対して、今までの自分のテンプレートを駆使して、新たなテンプレートを作るかが未知なことに対する適応に繋がる
・自分でルートを探し出す経験をしていれば、いざという時も動揺せずに対応することができる。一方で考えていない人は思考停止の状態に陥ってしまう
・現代では、課題設定(WHAT)をできるかどうかが重要
・分かったつもりでは、それ以上の学ぶ意欲が発生しない
→人に語れるレベルまで昇華させないといけないのでは?
◾Next Action
・わからない中でも作り出す
→仮定を置きつつも、前に進めるようにする。わからないことを理由に停止しないようにする
・自分の解決すべき課題はどういったことかと問いを立てる(=論点、課題、イシュー)
・分かったことをアウトプットする