1984
〜きっかけ〜
読もう読もうと思っていながら読めていなかった1984をついに読んでみました。
トランプ政権にそっくりだということからも感化されて、amazonで注文しようとしたものの、
世間の人々はみんな同じ考えらしく、1か月〜待ちだったので、ふらっとリアル本屋に行って購入して読んでみた。
〜現代への警笛〜
真理省(Ministry of True)によって全ての情報は書き換えられている世界。
食べ物や服装、それだけではなく思考までが統制されている描写に対して、
日本万歳と声高に叫びながらも大敗を喫した日本の第二次世界大戦を連想さずにはいられなかった。
しかし、1984から30年以上経過した現代においても、
米国トランプ大統領が自分を批判するメディアにはホワイトハウスでのインタビューを許さないといった姿勢を示しており、
これはまさに情報統制で、真理省を同様に改ざんを実施しているとも言える。
悲惨な未来を生まないために、我々に何ができるのかを考えなければならない。
警笛を鳴らしているように思った。
〜矛盾だらけの現実「オルタナティブ・ファクト」〜
「戦争は平和なり・自由は隷従なり・無知は力なり」とのスローガンがオセアニアには存在している。
もはや完全に洗脳を前提にしたスローガンを掲げていると思った。
なぜなら、戦争していて平和に暮らせるわけはなく、隷従することは自由よりも自由の剥奪と捉えられ、さらに何も知らないことは力ではなく無力であり、矛盾しているとしか考えないからだ。
と言っても、2度目読んだ時にはなんとも言えないメタファーや主人公の心の葛藤に面白みを感じたので、
おそらく「1984」もそのようになると信じたい。
- 作者: ジョージ・オーウェル,高橋和久
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/07/18
- メディア: ペーパーバック
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思考の整理学
【勝手に5段階評価】
★★★★★
【本書籍を読んだ目的】
思考していて悶々としている時、頭の中を整理するため。
※学生の頃から何度も読み直している読み直している思考整理のバイブル
【SUMMARY】
いつも考えることの醍醐味を教えてくれる。
【INPUT】
(ⅰ:自分の考えと同じ、すでに知っていたこと、ⅱ:自分の考えや違和感を感じたところ、知らなかったところ、ⅲ:新たな発見、インプット)
▼グライダー人間・飛行機人間 ー(ⅰ)
・学校はグライダー人間を育成するには適しているが、飛行機人間を作ることに対してほんの少ししか努力していない。
→やはり答えがあるからこそ、一心不乱で取り組める側面が自分にも存在しているので、
特に働きだしてからは自分なりの答え(仮説)を持って取り組むことの重要性をひしひしと感じている。
飛行機人間になるには、仮説検証プロセスを何度も回して、その中で多く失敗することが最短ルートではないだろうか。
(なかなか難しい。。。)
▼触媒 ー(ⅲ)
・触媒による化学反応の活性化や新しい化合物の生成は、編集者が自分の好みを殺し、執筆者と読者の化合を成立させることに近しいものと言える。
→1年前はこの部分に思考は廻らなかってけれども、今回は違い、下記のように考えることができた。
触媒によって新しい化合物ができることは、コンサルタントが第三者としてステークホルダと関わっていくことと同じと言えるのではないだろうか。
なぜならば、コンサルタントがいなければ、新しいアイディアや解決方法が見つからないからである。
▼とにかく書いてみる ー(ⅰ)
・書き進めば進むほど、頭がすっきりしてくる。先が見えてくる。もっと面白いのはあらかじめ考えてもいなかったことが、
書いているうちにふと頭に浮かんでくることである。
・書き出したら、あまり、立ち止まらないで、どんどん先を急ぐ。(= Quick & Dirty)
→最後まで行ってから、推敲した方がアウトプットのクオリティが上がることは、日々の業務でも理解している。
しかし、なかなか行動には移せない。再度、念頭に置き、特にパワポでは気をつけたい。
【感想】
何度読んでも新しい発見がある。一人でこれだけ発見があるのだから、多くの人と共有したらより面白い思考が生まれそうである。
ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学
【勝手に5段階評価】
★★★★☆
【本書籍を読んだ目的】
時間がある時に経営学のトレンドを押さえておきたいと考えたため。
詳細の理由は下記の3つ。
①経産省の某プログラムで入山先生のお話をお聞きしていたので前から読もうと思っていたから
②HBR読者が選ぶベスト経営書2016に選ばれていたから
③出張で海外に行く時に時間があったため
【SUMMARY】
【INPUT】
(ⅰ:自分の考えと同じ、すでに知っていたこと、ⅱ:自分の考えや違和感を感じたところ、知らなかったところ、ⅲ:この本を読んだ目的に合致する)
※全てが(ⅲ)に当たると言える。
▼経営学はあくまで思考の軸である ー(ⅱ)
①理論研究から導かれた「真理に近いかもしれない経営法則」
②実証実験などを通して、多くの企業、組織、人に当てはまりやすい法則かどうかの検証
▼MBAで学ぶ2大ツール
・ジェイ・バーニー「Resource Based View」:企業の競争優位に重要なのは、製品やサービスのポジショニングではなく、企業の持つ経営資源にあると提唱された理論 ー(ⅱ)
▼成功しやすいビジネスモデルの条件とは? ー(ⅱ)
①効率性(efficiency)
②補完性(complementarity)
③囲い込み(lock-in)
④新奇性(novelty)
→イノベーティブかつ、シンプルなビジネスモデルであることが暫定解と言える
▼「両効きの経営」を進めるためには?(Ambidexterity) ー(ⅰ)
・知の探索(exploration)と知の深化(exploitation)の両方のバランスをとって進めていくことが重要。
→(e.g.) Appleの故Steve JobsがExplorationをSteve WozniakがExploitationを実施していたことで、イノベーティブなプロダクトが生産されたとも言える。
▼これからの時代に向くリーダーシップとは? ー(ⅱ)
・トランスフォーメーショナル・リーダーシップ
→①組織のミッションを明確に掲げ、部下の組織に対するロイヤリティを高める
②事業の特性や将来性や魅力を前向きに表現し、部下のモチベーションを高める
③常に新しい視点を持ち、部下のやる気を刺激する
④部下一人一人と個別に向き合いその成長を重視する
▼ビションに重要なこと ー(ⅱ)
・簡潔であり、明快であり、ある程度の抽象性があること
→当たり前のことであるが、なかなか設定が難しい部分であると考えられる。実際にやってみると意外に難しいとこを痛感する。
▼成功する起業家に共通する精神とは? ー(ⅰ)
・革新性(innovative)、積極性(proactive)、リスク志向性(risk-taking)の3つが重要だと言われている
・クレイトン・クリステンセン教授が執筆した「イノベーティブ・アントレプレナーの条件」では以下の4つにまとめられることが論じてある。
①質問力(Questioning)
②観察力(Observing)
③実験力(Experimenting)
④アイディア・ネットワーク(Idea networking)
【感想】
面白かったの一言に尽きる。
特に感銘を受けた部分は、イノベーティブ・アントレプレナーの条件の部分で、この4つの要素は起業家だけではなく、
できるビジネスパーソン、研究者など多くの成功者に当てはまる性質ではないかと仮説を持ちました。
(肌感覚的には、間違いない感じだが。果たしてどうか...)
ただし、もう一歩踏み込んで日常ではこんなことに応用できますよというサジェスチョンがあるとなお良かったのではないでしょうか。
はじめてのGTD ストレスフリーの整理術
【勝手に5段階評価】
★★★★★
【本書籍を読んだ目的】
タスクを効率的に片付けるためのsuggestionが欲しかったため
【SUMMARY】
Get Things Done のフローは、以下の通りであり、忠実に守って実行していくことで「水のような心」※を会得することができる。
①把握する、②見極める、③整理する、④更新する、⑤選択する
※何があってもそれに対してすぐさま反応できる心構え
【INPUT】
(ⅰ:自分の考えと同じ、すでに知っていたこと、ⅱ:自分の考えや違和感を感じたところ、知らなかったところ、ⅲ:この本を読んだ目的に合致する)
▼やるべきこととうまく付き合うため
・気になったことを書き出し、望んでいる結果がはっきりして、次にとるべきアクションがわかった時に、
(=システマチックな思考)「水のような心」は実践できる。 ー(ⅱ)
・管理すべきは行動そのもの ー(ⅰ)
▼GTDにおける5ステップ
①把握する、②見極める、③整理する、④更新する、⑤選択する ー(ⅱ)(ⅲ)
→私の場合、すぐに整理してしまっていたが、一度「見極める」プロセスを経た上で、
「整理する」プロセスを行うことにより、効率がアップすることを実感することができた。
→見極めるプロセスは、把握する際に書き出したことが、以下の分類得ることを示している。
①ゴミ箱、②いつかやること/多分やること、③資料、④プロジェクト/参考資料
→整理するプロセスは、以下に分類して実行する。
①2分以内に完了するものはすぐに取り掛かる、②誰かにお願いしたものは連絡待ちリスト、
③特定の日に実施するものはカレンダー登録、④見通しを立てる必要があるものは次に取る行動リスト
→実行していく!
▼ナチュラルプランニングモデル
①結果と価値観を見極める、②結果をイメージする、③ブレインストーミング、④思考を整理する、⑤次にとるべきアクションを判断する ー(ⅰ)
【感想】
緊急度と優先度でタスクを進めることが多いが、GTDではそれはあまり意味をなさないとのことでした。
なぜかというと、現代は情報社会で次々にタスクが溢れていくため、
脳のメモリがいっぱいになってしまい、逆にタスクを裁くことが遅くなってしまうためであるようです。
私も半信半疑でした。しかし、外部媒体にto doを書き出し、アクションまではっきりさせておくことで、
心のゆとりができ、生産性が上がったと感じる場面が多いので、是非本書を読んで実践していただければと思いました。
【始動】DAY6 (12/10)@東京
始動の国内プログラムの最終報告会でした!
結論から言うと、シリコンバレー選抜には選出されませんでした...
正直、悔しい気持ちでいっぱいでした。
しかし、「やりきった」という達成感も味わうことできたので、今はなんだか清々しいです。
学びも多くありました。
ここで軌跡の記録として、Day6をまとめておきたいと思います!
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振り返り
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▼実績(取り組み)
・事業計画のピッチ(5min) #個々でランダムに呼ばれる感じ
・ピッチの聴講
・プログラムの振り返り
▼気づき
・ペーパーを緻密に綺麗に作っても評価はあまりされない(コンサル的な視点はあまり求められていない)
・スモールスタートでも良いので、自身の仮説を検証してみることが重要(考えるだけはなく、行動してみる!)
・プロダクトを作れる人は意外に少ない(プログラミングなど自分にスキルセットがあると強い)
・プログラムで得られたものは3つ
①仲間 (2期生、もちろん1期生含む)
②ちょっとした自信 (意外になんとかなるもの)
③広い視野、高い視座 (多くの著名な方からお話を伺える)
▼次に活かしていくこと
・ゼロベースで考えられるならば、成長していく事業領域でプランを考える
今後伸びていきそうな事業領域でプランを考えているかが選抜されるポイントでもあると思います。
また、この観点はグローバルなスタートアップには求められているものであると考えられます。
・ThinkしているだけではなくDoしてみること
→プログラムのスローガンを満たすようにする
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<ダントツの強みを磨け>
◼︎日本の本質的課題
→(結論)新しいビジネスモデル創出氏、イノベーションを育成する。
1.デフレ脱却
2.地方創生と東京の国際都市化
世界では都市化率が低いのが問題で、それが明示的されないことはおかしい。
◼︎企業価値の向上
→企業価値を作る人(お客様、協力会社、社員)が最も大切。
→信頼とは「困る度合い」。コマツでなければどれだけステークホルダが困るか。
※「コマツでないと困る度合いを高め、パートナーとして選ばれ続ける存在となる」
◼︎顧客価値の創造
→「ビジネスモデルで先行し、現場力勝負へ」
①商品力、②サービス力、③ソリューション
◼︎ダントツの強みを磨け!
→①日本国籍グローバル企業として強みを磨き、弱みを改革
②代を重ねる毎に強くなる企業体質づくり
→「強み」が人としての「信頼性」につながる
◼︎式辞
・知行合一
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◼︎プログラムの振り返り
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◼︎有馬誠 氏
→Recruit, Yahoo Japan, google 日本代表
⚪︎ GCL インタビュー
→GCLは参加していたので懐かしい。
Q. 日系企業とグローバル企業の違い
・ものづくり、アニメーションなど違いがハンデにならないビジネスの方が良い(有馬さん)
→クアルコムでも7割の社員は業績が良いから入ってきたし、日本でも同様だと思う。
ただし、3割くらいは何かやりたいとする。失敗したPJの人は以下の選択肢を取るが、欧米の人は2, 3がほとんど。(山田さん)
1.社内転職職
2.社外転職
3.社外起業
→分野が絞り込まれており、トップが事業のディテールを知っていた。トップマネジメントが効くような仕組みになっている。
→Googleのエリック・シュミットはどうか?(松本さん)
→エリック・シュミットはサポートのみ。Googleのマネージャの仕事は応援のみ。(有馬さん)
Q.最後にメッセージ
・相続放棄をすれば、借金取りは追ってこない。他人のお金も自分のもののように使えば良い。(山田さん)
・イノベーションが生まれる企業はどういうところなのか確認し、違いを把握した上で戦略を立てるようにしてほしい。
Englishはやった方が良い。(有馬さん)
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★興味を持った方は、始動3期に是非アプライしてみてください!!!
Thinker to Doer !!
スマート・テロワール
【勝手に5段階評価】
★★★☆☆
【一言とで言うと?】
日本が自給自足で生き残っていくための時給経済圏。それが「スマート・テロワール」構想。
【Output】
▼農業の4つのジレンマ
・食料供給過剰時代に農村が市場経済に頼っているジレンマ
・供給者対策が全国一律に展開されるジレンマ
・過剰になった水田を畑地に転換できないジレンマ
・重商主義が農村政策をつくっているジレンマ
▼スマート・テロワール
大都市部、農村部、中間部を基にして作成される新しい経済圏。地域ユニット内の時給圏。
▼トーマス・ライソン「シビック・アグリカルチャー」
市民的共同体の一つの局面としてのシビック・アグリカルチャーは、互いに遠ざけられてしまった人や集団や制度のあいだの非市場的な関係
あるいは市場外での関係を構築するためのテンプレートになる。
→生産者と消費者との物理的、精神的な距離の拡大に心を痛めている (マイケル・W・ハム ミシガン州立大学)
▼カール・ポランニー
再分配、家政、互酬
→特に農村での生活において、互酬は重要と言える。
【感想】
地産地消可能な自給圏をコントロールしていくことにより、日本の活路が見出せる事が分かった。
発想としては面白いいけれども、正直言って机上の空論じみており、小さくでもエクスペリメンティングできているかというと、
疑問であった。常日頃の経験から言えることであるのだが、「言うは易く、行うが難し」である。
より具体的なアクションを実行して、その結果が欲しいと思った。
#農業PJのマネージャーが貸してくれたので読んでみた!
WILL POWER 意志力の科学
【勝手に5段階評価】
★★★★☆
【一言とで言うと?】
意志力とは何か。それをどう生かしていくのかを教えてくれるLIFE HACK的な一冊。
【Output】
▼意志力とは?
・意志力とは、自己コントロールしていくために自分を制御していく力を指す
→意志力は以下の4つの領域から構成される。
⑴思考のコントロール
⑵感情のコントロール
⑶衝動のコントロール
⑷パフォーマンス・コントロール
・目標は一つに絞るべき
→理由は、まず「意志力の量には限りがあるため」、次に「意志力の出所が一箇所であるため」の2点。
→(私見)To Doなどを複数作るとそれぞれ100%で全力投球しようとするのだが、意志力には限りがあるので、
どれも中途半端になりがちになることは理にかなっていると考えられる。
▼計画を立てる効果
・ザイガルニック効果:途中であることを思い出す現象のこと。原因は、無意識に脳が計画を立てるように促しているからである。
・対応策
→一旦計画を立てて、頭の中から猿を追い出す。
→(私見)To Doリストを作るとやけに頭がスッキリするのは、ザイガルニック効果により思い出されたタスクなどが脳のメモリを確保している状態を
解放してくれるからではないか。
▼決定疲れ
・ディシジョンメイキングすることが多いと、意志力を消費する(自己消耗)ため、決定疲れしている段階でディシジョンすると誤りやすい。
→e.g. 衝動買い、不倫など
▼数値で自分を把握する
・活動を数値で確かめることで、何がどれくらい進んでいるのか、目標が守れる等のか判断を適切に実施し、具体的に行動することできる。
→(私見)仕事でもざっくり終わらないというよりも、全体量がどれだけで後どれくらい残っているなどの報告の方が伝わりやすいのは、
上記の理由によると考えられる。
▼意志力の鍛え方
・自己コントロール力の要素
⑴パワー
⑵スタミナ
→スタミナに関しては自分を日頃から律するようにすること。
e.g. 背筋を常々伸ばすようにする。など
▼守りより、攻めの戦略を
・意志力を鍛えると同時に可能な限り使わないようにすることが重要
→そのためには決定を不要にするために習慣化してしまうこと。(自己消耗が低減できる効果がある。)
【感想】
決定疲れという言葉が科学的に定義されていたことが驚きであった。
なぜならば、某PJで質問されたことやクライアントとの調整などで考えてディシジョンメイクしていくことが多かった時期に、
彼女とデートで計画を立てること(普段は結構考えて決めていくタイプなのですが…)が億劫になったことがあったからだ。
本書より、意志力のエッセンスは把握できたので、可能な限り意志力を減らさないことと鍛えることをうまくハイブリッドしていけるように、
早速習慣化リストを作ろうと思った。